その辺にいる病院薬剤師日記

その辺の病院で薬剤師として勤務。とある日常を更新します。

医師より薬剤師へ相談

薬剤師として医師から頼られる、信頼されるということは自信にもなるし、患者さんから頼られるものとは違うやりがいを感じる。

 

今回のケースは、数日前に自分のPHSへ電話がきた。今年、異動してきた若手の女医からである。

 

腎盂腎炎を起こしており、現在CTRXを投与しているが、血液培養、尿培養(提出後一日目あたり)よりレンサ球菌が検出されそうとのこと。抗菌薬は何を使用したらいいかと。

 

検査室へ連絡し、この患者の培養はどんな感じか聞いてみるとおそらく腸球菌かな〜と返答あり。

 

となると、E.faecalisかE.faeciumかなー

 

(医師からの相談は正直ハードルが高い。もし提案して予想外の結果となったら、その後の信頼性や仕事のやりやすやとか考えてしまう・・・)

 

しばらくすると検査室よりE.faecalisっぽいかなーと返答あり。

 

それを信じて検討すると、セフェム系は自然耐性となるから変更しないといけない、第1選択はやはりABPCかな、と考える。

 

この患者さん腎機能の低いので用量も検討し女医へフィードバック。そのままオーダーが入った。

 

その2日後、採血データがWBC↑、好中球↑、CRP↑となっていた。

 

えー!なぜ!と思い、原因を探り腎機能をみると劇的に改善していた。おそらく補液や元々あった尿閉が解除された影響だろう。

今の用量では不足していると思い、女医へ倍の量を提案した。

 

その2日後の本日、採血データは正常範囲内に落ち着いていた。よかったーと一安心。

女医から連絡も来て、「お陰様で良い方向へ向かっています。」とお礼も言われた。医師よりお礼をわざわざ電話でくれるのは初めてである。

ちなみにその女医さん、若くて美人なのでよりテンションが上がってしまった笑

なに考えてんだ笑笑

 

今後も状態確認せねば!